関西柔術界の熱量を見た! IPPONジャンボリー6観戦記
JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術
私は長いこと柔術やってきていますが、基本東京でやってきたので、それ以外の土地での柔術の盛り上がりを、よく知りません。また、試合も仲間の応援にたまに行くくらいなので、巷で有名な強い選手というのも全然知らなかったりします。
今回縁あって、RJJの岡本さんに「IPPONジャンボリーは面白いから、見に来てくださいよ。」と言われて、そんなに面白いの?他人の試合が?と疑心暗鬼になりながらも、ちょうどマイルも溜まっていたので、AIRBNBで一泊2500円の宿をとって、大阪まで行ったのです。
まずIPPONジャンボリーとは何か?というと、名前の通り、ポイントではなく一本取る大会。なのはわかると思いますが、実はこれ団体戦なのです。通常柔術は一人でやるものなので、団体戦と言われてもピンと来ない人もいると思います。関東でも団体戦はたまに開催されていますが、いまいち盛り上がってないと聞きます。(違ってたらすいません。)
しかしながら、関西では団体戦がメチャクチャ盛り上がる。と岡本さんに言われて、本当かよ。って思って見に行ってびっくり。超盛り上がってました。
団体戦とは一体どんな感じなのでしょう。例えば5人の団体戦だとして、出る順番を決めます。そして一人づつ対戦して、一本取ったら勝ち抜き。引き分けたら両者退場。決勝で決着がつかなかったら、延長戦をして、それでも決着がつかなかったらレフリー判定。という形です。
まずこのルールだと、やはりみんな一本取る気迫が違います。通常の試合はポイントやアドバン先取したら、逃げ切って勝ちみたいな展開もあるんですが、一本取りルール(ポイント、アドバンなし)引き分け=退場だと、特に強い人ほど、一本を取らないと格下に引き分けで退場を狙われてしまうからです。ここにドラマが生まれます。
また、帯、体重も割と織り交ぜた団体戦なので、下剋上シーンが見れたり、守り抜いて引き分けに持ち込んだり、チームの思惑が見れるのです。
さらにトーナメント制なので、何度も試合をしなければいけません。強い人ばかり先鋒に使っていると消耗します。こういった戦略も勝ちにつながります。
そして、それぞれのチームは、道場の垣根を超えて結成されています。日本人もいれば日系ブラジリアンもいます。黒帯もいれば紫帯もいます。
さて、なぜ東京ではいまいち盛り上がらない、団体戦が大阪では盛り上がるのでしょうか?それは試合後の飲みの席で、皆さんの話を聞いているうちにわかりました。
「東京は競技って感じでしょ?大阪ではフェスって感じですねん。」
なるほど。と思いましたね。確かに、東京の柔術の試合でフェスを感じたことは一回もないです。みんないかに結果を残すか必死で、負けイコール死。みたいなところがあります。でも、IPPONジャンボリーの会場に行って思ったんですが、道場単位で固まってない感じなんですよね。みんな知り合いって感じでワイワイしています。試合観戦も込みで楽しんでいます。つまり、興行と試合の中間な感じなんですね。これは関東にはないです。
大阪人は祭り気質なんですね。
普通にマスクかぶって試合に出てる人がいたり。マスクの人は、試合中ラッシュガードを脱げと言われていました。マスクはいいのかよ!!
入場にも凝ってたり。
蟷螂拳の使い手がいたりw
こっちは同時開催された、燻し銀(マスタークラス)なんですが、風貌がヤカラな人ばかり。
昭和の新日本プロレス風の司会のたびとさんも最高。
正直この大阪のノリというのは想像を遥かに超えていたので、圧倒されました。残念ながら東京ではこのノリは出せないんだろうな。と思いました。
とはいえ、黒帯の試合は、超白熱ですよ。特にこの日のMVPだったレアンドロ草野選手(草野柔術)の足関3人抜き。は鳥肌たちました。
草野さんは、スーパーレッグロックマシーンという名前で呼ばれていました。恐ろしいです。
この日は女子の団体戦も盛り上がっていました。
女子の一本極めは、男子より燃えます。全国の女子柔術家はこの大会のために集結すべきです。
結論をいうと、来年も見に行こうと思いました。そしてもっと参加者が増えたらいいなと思いました。団体戦はチームをつくるところから始めなければいけません。次の開催まで1年ある。とも言えますし、もう1年しかない。とも言えます。白帯から出られます。大阪まで皆さん足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?柔術の楽しみ方がまた一つ増えると思います。
私が撮影したこの日のアルバムです。ご自由に持っていってください。
- 2018.04.11 Wednesday
- 取材
- 16:03
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- by 藤原