柔術で飯は食えるのか?
JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術
俺、仕事辞めて柔術一本にするかな・・。
朝から何よ?オッサン。
いや、最近残業続きで練習に行けなくて、精神的にもまいってるっていうか・・。
仕事やめて、柔術一本にしたい。
仕事が忙しくて練習にいけない人だったら一度は思うことです。
辞めてどうすんのよ?
柔術で飯をくいたい。
・・・オッサン歳いくつよ?
33歳。
ちょっと遅くないか?
何かを始めるのに遅いなんてことはない(怒)!!
何、どっかで聞いたような事言ってるんだよ。現実を見ろ。
あー1日中柔術やれるような環境に身を置きたいなぁ
ブラジルに行きたい。(聞いてない。)
よし。じゃ、今から仕事辞めて来い。
え?・・それはちょっと。
柔術やってるオッサンの”仕事辞めよっかなぁ”はポーズである。
あまり真剣に聞く必要はない。
オッサンのようにポーズではなくて、柔術でマジで飯食いたいという人も
いると思う。柔術で飯を食うにはどうすればいいのか?私もわからない。
しかし、誰でも思いつくのが 黒帯取って道場経営。じゃないだろうか。
ところで、アメリカでは今、UFCの大成功により、柔術道場の需要が増え
続々と開業しているのをご存じか?
まるで日本のファミリーマートからファミリーマートが見える。みたいな
ノリで、柔術道場から柔術道場が見えるところもあるらしい。
世界チャンピオンになった柔術家は、次々に西海岸に道場を建て成功している。
セレブでも柔術をやる人は多く。柔術がクールなスポーツとして
一般化しているのだ。(最近はグーグルで柔道より柔術がも検索数が多いとか。)
稼いでいる道場主は年収数千万だとか。
ひるがえって日本の柔術道場はどうか?実は道場は増えている。
それは日本人の黒帯柔術家が最近増えているからだ。
日本の柔術(ブラジリアン柔術)は90年代中ごろに始まったので、まだ歴史が浅い。
そのころ始めた人たちが第一世代。第一世代の強い人が黒帯になったのが2000年代
それに教えてもらったのが第二世代。そう。現在第二世代の黒帯が最近増えている。
問題はそのあと。第三世代がいないことだ。第三世代に相当するときに入った人たちは
我々のようなオジサンばかり。若者が全然入ってこない!!!
柔術が日本で始まった90年代中期は格闘技ブームの幕開けでもあった。
K-1から始まり、リングス、パンクラス、PRIDE。それまでプロレス好きだった世代が
ガチンコの男のぶつかり合いに驚愕、感動、歓喜したのだ。その熱気のまま
俺も格闘技ををやりたい!!寝技も面白そう!!と思った人達。現在30〜50代の人たち。
それが、柔術道場にはやたら多い。つまり柔術が何なのかなんとなく知っている人たち。
しかしPRIDEのテレビ放送が終わってから、一気に番組が少なくなり
総合格闘技を地上波で見ることはもうほとんどなくなった。
これは日本の柔術道場界にとっても大ダメージだ。
新しく感化された人が入会しないからだ。
アメリカで大流行のUFCは、日本ではWOWOWやFOXなどで金を払わないと見れない。
よって子供が柔術を知るチャンスがない。
考えても見てほしい。自分が子供の頃にあこがれたスポーツって
大抵、漫画かテレビの影響じゃなかった?
僕らの子供の頃はプロレスがゴールデンタイムにやっていたし
その裏では野球もやっていた。漫画ではキャプテン翼が流行って
サッカー人口が野球人口を追い越した。
格闘技で言えば、空手バカ一代が極真空手を流行らせ
あしたのジョーがボクシングを流行らせた。
そういった求心力のあるメディアが世の中のスポーツ人口を大きく左右するのだ。
インターネットが現在テレビに代わるメディアだと言われても、
たとえばニコニコ動画で柔術が初音ミクのように流行るだろうか?
こうやって草の根レベルでブログを書いていても、柔術というキーワードに
かすらない人にはなかなか届かない。
元来、喧嘩に強くなる!というのが格闘技の魅力の大きなところを占めていたが
現在少子化で喧嘩する相手もいない。いじめ対策くらいでしか
子供は来ないだろうし、その場合柔術は、空手やキックボクシングよりも
とっつきが悪い。
今後道場経営を考えている人は、これら問題をクリアしないといけないと思う。
ただでさえ若い人が入ってこない業界で、しかも道場は増えているのに
これから開業して稼ぐのは結構ハードルが高い。
日本で柔術で飯を食うのは簡単じゃないんだよ。オッサン。
そうだよね。仕事しながらたまに練習に行けるだけでも
幸せだと思わなきゃね。
- 2014.09.17 Wednesday
- オッサンの柔術はじめの一歩
- 14:34
- comments(6)
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- by 藤原
まだ柔術初めて2ヶ月の三十路主婦ですが本当に楽しくて楽しくて。
格闘技未経験で始めたのですが周りの先輩も優しくてもっと早くにはじめておけばよかったと思うくらいです。
共感できることや学べることが沢山書かれているので色んな人がこのブログを読んでもっと柔術する人が増えたら素敵だなと思いました。
おっさんでなくおばさんでスミマセンm(__)m