力任せに来るタイプへの対処法

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術


読者の方からこのようなコメントをいただきました。

以前もコメントさせていただいた週1の練習を楽しみにしている40代白帯です。
でも、スパーリングで指を骨折して休んでいます。全治1か月です。
お相手は柔道などの格闘技経験が豊富な方(白帯)。
スパーリングでも常に全力で極めを狙う方です。
体格が近いため、常にスパーリングで当たります。
力任せな動きが多いので、注意していたのですが…
byしゅういちさま


しゅういさま、お大事に。
先日私は、「怪我しない柔術」という記事を書いたんですが
その直後に、スパー相手の肋軟骨をニーオンで折ってしまいました。(たぶん)
言ってる事とやってる事ちゃうやんか。という話ですが
一つ言い訳させていただくとその方、結構強いので
ニーオンで制して、ある程度疲れさせてからじゃないと
私が次の攻撃に入れないので、ちょと突き刺すような感じのニーオンをしてしまったのです。
しかし、やはり、あとで折れたと聞いて、その方も次の日は会社がある身ですので、
こちらも体重差などかえりみず、思いっきりやってしまったことを後悔しました。
今後はしません。すいません。

さて、いただいた「しゅういちさま」のコメントについてですが
これは本当によくわかります。あたりが強いというか、ガチスパーばかりやる人いますね。
柔道で腕をならした白帯や、ガチスパーばかりやってる道場出身の方は
相手がだれであろうと全力でくる事がままあります。

何を隠そう、私がそうでした。当時白帯が多かった、今私が所属している
道場に移籍したての頃は、”こいつは空気読まない野郎だ。”
”思いっきり極めてきやがる。”といった感じでかなり疎まれていたそうです。

ある時から、自分より圧倒的に上手くて強い人たちに、ボコボコに組み伏せられ続けたり
体力差のある方とのスパーや怪我をされている人とのスパーを繰り返すうちに
自分のやってるスタイルが、よくないと気が付きました。
相手を壊す可能性が高い。また、相手もガチにならざるを得ない。
ということに気が付いて、そのスタイルをやめました。(つもり)なぜなら練習相手がいなくなるからです。
あと、力ではなく技できれいにやられ続けると、そっちがやりたい。と思えました。
先生がそういうスパーしてくれる方なので。

「怪我しない柔術」は先日書いた通りなんですが
「怪我させない柔術」実はこれ、人によってちょっと難しかったりします。


それは、道場の方針でルールが色々変わってくるんです。
その人の性格にもよります。突然アグレッシブになる人もいます。
どこからがパワーでどこからが技なのか切り分けられない人もいます。
パワーも技の一つだ。という人もいるでしょう。
本人がパワーを出してるつもりじゃない場合もあります。
勝ちゃーいいんだろ?勝ちゃー。の人もいるでしょう。
なので、スパーでは、それは起こり得る事だと思ったほうがいいです。
そして結局大事なのは危なくなる前にタップ。
中には、相手を怪我させてもなんとも思わない人もいるでしょう。
その辺は道場責任者の判断なんです。
ダメな感じのスパーだったら、先生が注意するはずです。
私も何度も注意を受けて気をつけています。

上手い人は、手の抜き加減がうまいというか、相手に攻めさせて
寸手でエスケープする。みたいなスパーができます。
ただ、そんなにまだ技で相手を制することができない人や、相手との実力差がわからない人もいます。

実は、そういう相手に対峙した時に怪我しない予防策があります。

スパー前に、「お手柔らかに。」と言う事です。
これを言えば、相手もさすがにガチで来ないと思います。
または、あからさまに、スパー前にどこか痛そうにしたりとか
テーピングを全身にぐるぐる巻いて本気で来ないでねアピールすることです。

あとは、それぞれの道場の方針とかもありますので
先生に相談してみてください。怪我しない。怪我させない柔術。私も追及していきます。

P.S.
最近読んだ、こちらの記事も非常に参考になりました。
スパーの一本は、勝ち負けではないというお話。

コメント
こんばんは、今回の「怪我しない予防策」は、大いに参考になりました。
私も、初対面のスパー相手にはそう言ってみようと思います。

いずれはジム仲間に遠慮なくモノが言える日が来ると思いますが、なにぶんまだ入会したてのなので、あーだこーだ言い出しにくいですね・・・。
早くジムに馴染めるようにがんばります。
  • 晴光
  • 2015/06/17 9:15 PM
晴光さま
お手柔らかに。
これはかなり有効だと思います。
そして、ジム仲間に遠慮なくものを言えるようになったころ、自分がある程度強くなったころに気を付けてほしいのは、入りたての人や、体力のない人に対しての思いやりを忘れないようによろしくお願いします。
  • 藤原
  • 2015/06/17 10:58 PM
藤原さんいつも楽しいブログありがとうございます。ケガではないんですが柔術してると耳はカリフラワーになったりします。か?
  • 柔術未経験
  • 2015/06/21 12:02 AM
柔術未経験者様

こんばんわ。耳がわくか(カリフラワー)になるかですが
これは完全に人によります。
私の場合だと、わきかけた時は三角絞めとうのをくらいまくって
いた頃です。耳への過度な圧迫が続くからです。
それ以外にもマットに擦り付けられることによりわく事もあります。
耳がわく時は順序があって、耳が腫れてきます。
それでも気にせず練習していると湧いてきます。
なので、ある程度湧いてきたら練習をやめるか、病院で血を抜くか
しなければいけません。また、レスリングの人がよくつけているイヤーパッドみたいなのもあります。
それをしてると非常にスパーしづらいんですけどね。

耳がわくと聴力にも影響するようなので、自分はわきかけたら必ず
練習をやめようとおもっています。
  • 藤原
  • 2015/06/21 1:02 AM
ありがとうございます。グラップラーの宿命かもしれませんが、やばくなったら暫く練習休むのがベストみたいですね。学生の柔道部は休めないからカリフラワーが多いんでしょうね、
  • 柔術未経験
  • 2015/06/21 5:05 PM
ぶっちゃけ僕は最初の頃みみがわくのに憧れた時もありました。なんか強そうじゃないですか。だけど今は絶対に嫌ですね。
  • 藤原
  • 2015/06/25 10:56 PM
藤原様
私のコメントを題材にしていただき、恐縮しています。
診察の結果、ようやく練習に加わります。休んでいる間に、スパーリングの相手の方は昇帯して、「道場を移籍したほうがいいんじゃないか」などネガティブに考え込んでしまいました。しかし、藤原様がスパーリングの相手にケガをさせてしまった話を読んで、改めて、自分がしていることは格闘技であり、ケガはつきものだし、相手がどうのこうのではなく、ケガの予防を自分で徹底させなければならないと感じました。とにかく、長く休んでいたので、スパーリングの勝ち負けよりも、基本技術の習得に励みたいと思います。
  • しゅういち
  • 2015/07/14 9:38 AM
しゅういちさま

復帰おめでとうございます。最初の怪我でやめちゃう人結構いるんですよ。
だけれど、一度怪我するとさすがに同じシチュエーションになったら、
本能的に反応してすぐタップできると思います。
当方が所属している道場では、50歳くらいの方で、最初の1年はスパーをしなかった
という人もいます。その人は今紫帯です。年齢相応の戦い方があります。
焦らず楽しみながら模索してみてください。オス。
  • 藤原
  • 2015/07/14 4:29 PM
藤原さま。すごく分かりやすい内容の話をたくさんして下さり、非常に感銘を覚えます。
ケガで苦しむ事は格技ではさけては通れないと思いながら、BJJをしていますが、出稽古に来た人などで体が非常に大きく力が強い方々とも組むのは、正直怖いです。自分は非常に技術の覚えが悪く、部内でも「永遠の白帯」と自称する技術音痴です。フルコンタクト空手は黒帯ですが、体重差がそのまま武器になる寝技では何度も肋や肩〜首など痛め長期休暇しています。 千葉の過疎地域あたりですと練習できる場所も制限されているので、様子をみながら続けている次第・・でも私なんかまだ続く方で、すぐにやめてしまう人が大多数のように思いますね。
 黒帯の指導者から後1年続けば青ですよ!とラインをもらえたのを励みに、楽しく続けていきたいと思いました!今後も読ませていただきます!!
budoudaigakuさま コメントありがとうございます。
体重が武器になる。これ、わかってない人多いですよね。という私も今84キロほどになりまして、道場では大きい方です。ケガをさせないよう、させないように練習しています。ただ私は、最初に始めた道場が割りとガチスパーする道場で、ケガする人もよくいたんですが、なんかそういうところで始めて続けられる人ってケガしないように防御するのがうまくなる気がします。無茶なことをしなくなるんですね。
がんばって青とってくださいね。押忍
  • フジワラ
  • 2017/05/26 3:03 PM
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