町田総合高校に対する柔術界からの回答

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術

今最も九州で勢いのあるBJJ道場、TATORUから、もし町田総合高校の先生と生徒が柔術をやっていたら。というシミュレーション動画を作成しました。これはバズりそう。

 

個人的にも、いきなり手を出すのではなく、とりあえずテイクダウンして(ここで結構頭うちそうで怖いけど)動けなくしてから説教。というのもいいかなと思いました。

 

高校生くらいの、ありあまる暴力衝動というのは、私は否定していません。下手に押さえつけるともっと歪んだ人間になりそうな気がします。やっぱり格闘技というのは、そういう子たちの衝動を解消するためにあるんだと思いますよ。

 

ブラジリアン柔術は、高校生も50歳も一緒に練習しています。精一杯練習するお互いを尊敬しあうことができます。もともと日本の武術から始まったものなんだから、国ももっと格闘技の有効性を知ったほうがいいです。

 

 

会員数250人以上。熊本の人は柔術のことをTATORUと呼んでいるらしい。


熊本ブラジリアン柔術道場 TATORU(タトル)道場見学

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タトルさんの道場見学動画です。





この朴訥な先生が教えてくれる熊本ブラジリアン柔術TATORU(タトル)

被災した道場。熊本TATORU(タトル)代表 高亀洋介インタビュー

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術

熊本遠征取材、最終回はTATORUの道場主、高亀さんに色々聞いてみます。



高亀洋介(たかがめ ようすけ38歳2016年5月現在
ブラジリアン柔術黒帯 熊本TATORU(タトル)代表




フジワラ:高亀さん。どうもこんにちは。今回当ブログのスポンサーになっていただきありがとうございます。TATORUの事は、前々から知っていたんですが、正直、私、高亀さんのことよく知らなくて、最初Lineで連絡いただいたとき、寝ぼけてて、目が悪いものですから、お名前を「高橋」さんと思い込んで、しばらく高橋さんって話しかけちゃっててすいませんでした(笑)。



高亀: いえいえ。前々からLet's Bjjさんには共感していたので、いつか取材に来てほしいと思っていました。今回震災があったからとかではなく、熊本の柔術シーンというのをもっと、いろんな人に知ってもらいたいと思って、お声かけさせていただきました。

フジワラ:ありがとうございます。では早速ですが、色々TATORUの事、高亀さんの事をきいていきたいと思います。よろしくどうぞ。

高亀:よろしくどうぞ。

フジワラ:えーっと熊本のBJJ事情、格闘技事情について知りたいのですが、格闘技人口は多いんですか?

高亀:BJJ以外はわかりませんが着実に愛好者は増えていると思います。

フジワラ:熊本のBJJ道場って他にもあるんですか?

高亀:常設道場はないですが、体育館でやっている道場はいくつかあります。

フジワラ:そうなんですね。ところで、 TATORUの前身は、パラエストラ熊本という名前だったんですか?

高亀:はい、パラエストラ博多の泊(とまり)先生が代表をされていました。ぼくの師匠です。

フジワラ:泊先生は今何をされてるんですか?

高亀:博多の代表です。

フジワラ:パラエストラ博多にいらっしゃるんですね。

高亀:はい、そうです。今は顧問という形で月に1度きていただいています。いつかまたパラエストラでまたやれればとも思っています。

フジワラ:何をですか??

高亀:パラエストラ熊本をです。

フジワラ:TATORUとはまた別に??

高亀:ぼくがやるのか今いる会員さんがやるのかはわからないですが必ず復活させる気持ちです。泊先生と約束しているので。

フジワラ:なるほど。そうなったらTATORUと競合しませんか?

高亀:ライバルがいないと発展はないと思っています。

フジワラ:それはそうですね。泊さんも熊本の人なんですか?

高亀:博多の人です

フジワラ:博多から、熊本に柔術を伝えに来たんですね。

高亀:はい、週に1度こられていました。

フジワラ:そんな感じだったんですね。高亀さんは、いつBJJははじめたんですか?

高亀:15年ほど前です。

フジワラ:歴長いですね!!ってことは2001年ころに始めたんですね。

高亀:東京で高専柔道やられていた方が熊本で寝技同好会を立ち上げられたのはきっかけですね。

フジワラ:それまでは何か格闘技かスポーツかやってたんですか?



高亀:何もやってないです。帰宅部です(笑)

フジワラ:どうして寝技を やろうと思ったんですか?

高亀:プロレス見るのが好きで、そんな中でも木戸修とか職人気質な技する人に惹かれてたんですよね(笑)

フジワラ:なるほど。当時はPRIDEとかまだ、これからって感じでしたかね。

高亀:はい、UFCの最初のやつ。あれは衝撃的だったのはいまだに覚えてますね。

フジワラ:総合をやろうとは思わなかったんですか?

高亀:寝技の展開の方が単純にかっこいいですよね。クールです(笑)

フジワラ:なるほど。それで、寝技の練習を続けていたんですね。熊本で柔術をやっていると、だいたい試合はどこでやるんですか?

高亀:福岡ですね。熊本は1年に1回連盟主催の大会が開催されています。それが開催場所が、くしくも益城体育館だったという、、

フジワラ:益城町総合体育館は、地元の柔術の聖地でもあったわけですね。

高亀:そうですね。

フジワラ:そのころから東京とかは、大会が多くていいなーとか思っていましたか?

高亀:年に2回ほど東京には試合にいっていたのであまり感じたことはなかったですね。

フジワラ:そうなると遠征費もバカにならないですよね。

高亀:そこが気になりだすと、きっと行かないと思います。なのであまり気にならなかったです。1日でも練習休むと関東の人たちと差が開きそうでそれが恐怖で365日練習やってました(笑)

フジワラ:すげーー。その時からの練習仲間ってまだいますか?

高亀:数人いますね。

フジワラ:たとえば、週に1度しか先生が来ないとなると、それ以外の練習時、テクニックはDVDとかから得てたんですか?

高亀:聞かなくちゃいけない内容を紙に書いてました。それ以外はひたすらスパーメインでゴングに書いてある技研したりしてましたね。

フジワラ:なるほど。DVDとかで自習とかはしない感じ?

高亀:まだDVDは今ほどなかった気がします。あとは泊先生が黒帯だったので、泊先生に勝てるようになれば近道なんだと思って泊対策を入念にやってた気がしますね(笑)

フジワラ:へぇ〜。先生対策してたんですね。その頃はまだ、DVDなかったんですね。

高亀:雑誌に書いてある技の流れをみて覚えるってのが地方の主流だったと思います。

フジワラ:そう考えると今はいい時代ですね。ただ、最近は技動画があふれていて、DVDやらYoutubeやらもう死ぬほどあるじゃないですか。そういう状況について、どう思いますか?

高亀:すてきなことだと思います。

フジワラ:なるほど。私は逆に情報が少ないほうが、ハングリーになって技を覚えやすいんじゃないかなって思ったりもします。情報が飽和していると、いつでも学べるからいいや。って思いやすいのかな。って。

高亀:そこにあぐらをかく、かかかないかは、人間性で、黒帯になるような人はいつの時代でも黒帯になるんだろうなと思います。なので黒帯は特別なのかなと。

フジワラ:なるほど。だから私は青帯なのか。

高亀:あくまでぼくの見解ですが(笑)

フジワラ:私なんか、ある時からテクニック動画見なくなりましたよ。次から次に出てくるので、クラスで学ぶ技を覚える暇もない。


高亀:ぼくは見るのが大好きです。今も寝技の魅力にはまっています。

フジワラ:ずーっと、そういうの見ていると、2001年ころと比べると何が変わりましたか?

高亀:競技者より愛好者が増えたと思います。

フジワラ:なるほどー。確かに、これだけ技が多いと、チョイスして自分らしさを構築する楽しさがありますよね。

高亀:けど愛好者にはこれだけ技が多いと自分らしさを構築するの大変ですよね(笑)

フジワラ:技だけ知ってて、使えないとカッコ悪いですしね。ところで、高亀さんはいつ黒帯になったんですか?

高亀:3年半前です。

フジワラ:誰に授与されたのですか?

高亀:泊先生経由の中井先生です。

フジワラ:なるほど。戦績とかはどんな感じですか?

高亀:昨年でいうと九州BJJリーグというので黒帯の部で1位でした。、、けどこれは広がりなさそうなのでいいです(笑)

フジワラ:おおーそうなんですね。九州一柔術が強い男!!!





フジワラ:それで中井先生に黒帯をもらって、道場を開こうと思ったんですか?

高亀:泊先生が約5年、週に1度こられていたのですが、結局人口がそんなに増えなかった。必要なのはまずは環境だなと思い、そこが始まりですね。

フジワラ:なるほど。それで常設道場TATORUを作ろうと思ったんですね。

高亀:パラエストラでもよかったんですけど、せっかくやるなら0から作ってみたかったので。

フジワラ:なるほど。ところで、最近までサラリーマンをされていたんですよね。

高亀:はい、そうですね。

フジワラ:何の仕事をされてたんですか?

高亀:JAの団体職員です。

フジワラ:具体的に何の仕事をされてたんですか?

高亀:営農指導といって農家に経営の指導だったりの業務でした。

フジワラ:おおーそうなんですね。ってことは経営の知識はすでにあったと。

高亀:農業部門に限りますけど(笑)

フジワラ:その仕事は長かったんですか?

高亀:16年です。

フジワラ:すごい。脱サラして、道場経営するのには勇気がいりましたか?



高亀:あまりないですね(笑)いつも思い立ったら行動するタイプなので。

フジワラ:なるほどー。

フジワラ:ところで、今回、2日にわたってTATORUで稽古させてもらったんですが、環境が非常にいいですよね。まず空気がうまい。そして、水道水がうまい。


道場周辺

高亀:はい、水と緑の都ですからね。水道水もかぶかぶ飲めます。

フジワラ:そして、TATORUはめちゃくちゃオシャレな道場だと思ったんですが、開業するにあたって、どういうところにこだわったんですか??



高亀:オシャレと言われることが多いですけど実はあまりそこにはこだわってなくて、どれだけ道場の敷居を下げるか、そこはこだわってます。あ、それと、何かやる時は必ずプロに頼むようにしています。PV作るにしても靴箱作るにしても。自分でやると細かいところが中途半端で結果ださくなるので。なのでDIYは決してやりません(笑)

フジワラ:そうなんですね。しかし、だとしてもかなりオシャレな道場だと感じました。オシャレで居心地もよいです。

高亀:音楽がいいのでしょうか?(笑)

フジワラ:そう。音楽といえば、動画には収めることができませんでしたが、かなりセンスの良さを感じましたよ。正直、道場の音楽って、またこれか。っての多いじゃないですか。割と先生の趣味丸出しっていうか。プレイリストが短いとか。

高亀:音楽もどういう音楽が一番居心地がいいのかかなり試行錯誤しました。

フジワラ:そうなんですね。

高亀:そこも工夫かなと思います。

フジワラ:いやー、ちょっと一歩先行ってるなって思いましたよ。









フジワラ:ところで、みんなが聞きたいと思うことを聞きます。今回、大きな震災がありまして、(まだ終わってないかもしれません。)何か変化がありましたか?

高亀:まわりの見る目ですね。今回支援物資、支援金等本当に全国の柔術家の皆様に支えら助けられたと思っています。ありがとうございます。しかしその反面、同情される道場はなんか不幸なので、藤原さんにありのままの現状を見ていただいて、意外と元気だよ!というのを伝えてほしかったです。レッツBJJのいつものノリで、大丈夫だよって言われると大丈夫な気になると思うんですよね、きっと(笑)

フジワラ:そうですね。私も、全然みなさん元気に練習しているので、びっくりしましたよ。ガラス割れてたり、道場の壁にはヒビが入ってますが、みなさんはもう全然明るくて。これが柔術の力か!って勝手に思いましたよ。





高亀:やはり前を向いて生きるしかないからですね。人って窮地に強いと思います。

フジワラ:初日に益城町を見てきたんですが、あの辺に住まれている会員さんもいらっしゃったんじゃないですか?

高亀:はい、何人かいますね。

フジワラ:家は倒壊しなかったですか?

高亀:二人全壊しました。ひとりはインストラクターやってもらっている時任でした。その時任は実家もつぶれ自分たちが住んでいた家もなくなってしまいました。けど、練習に復帰して来月開催されるコパサウスに出るっていうんです。全国の柔術家に助けてもらったから元気なところを見せたいそうです。
 
フジワラ:え・・・この間練習にいました?

高亀:この間はいなかったです。

フジワラ:今はどこか住むところを見つけられたんですか?

高亀:つい先週やっとアパートが見つかりました。自分のことのように嬉しいですね。

フジワラ:そうですか。よかったです。もう一人は??

高亀:もう一人は、新築半年で家が傾いてしまいました。まだ練習にこれてない状況です。

フジワラ: ・・・・そうなんですか。全壊してなくても、家が補修が必要だったりする人はほかにもたくさんいるんですか?

高亀:はい、それは大小含めると、ほとんどの人がそうだと思います。道場もそうですし。ただ、益城みるとなにも言えないですよ

フジワラ:益城町はちょっと想像を絶していました。それにまだ終わったかどうかもわからないじゃないですか。私がいる間も道場で一度揺れを感じました。

高亀:みんな一番怯えているのは余震ですよね。次またいつ本震なるものがくるかわからない。それは恐怖ですね。

フジワラ:私も311を東京で経験して、いつまでも生きていけるわけではない。と本能で悟った気がします。それから、なんか生き方自体が変わった気もします。今やれることをやってないと、いつ死ぬかわからないって。

高亀:わかります。




フジワラ:話を変えます。都会の柔術シーンについてどう思いますか?

高亀:環境がちがうのであまりどうも思ってないです。逆にどう思われているのか、こう思われるようにならなくては、という意識はあります。個人じゃなく道場として。 けどそんな質問されると都会の柔術シーンが気になってきました!

フジワラ:私自身熊本とはゆかりがあって、子供のころによく来てたんですよ。(祖母のうちが熊本なので)なので、今回、熊本でこれだけ熱く柔術をやっている人たちがいて、すごい感激しました。

高亀:木村政彦の生誕の地でもありますからね。


木村政彦(きむらまさひこ)=すごい強い日本の柔道家。海の向こうブラジルまで巡業にいって、無敗のグレイシー柔術の始祖、エリオグレイシーの腕を折った。その技こそ、今世界でキムラロックと呼ばれている技なのだ。そんで熊本出身。↑の本はマジで面白いのでオススメ。

フジワラ:そう!そうなんですよね。

高亀:そうなんです。

フジワラ:やっぱり、エリオを倒した日本人として、今でもブラジルで伝説ですからね。そう考えると熊本はブラジリアン柔術とゆかりがありますね。

高亀:はい、技の名前にキムラとついているくらいですからね。


↑キムラロック

フジワラ:熊本ってもともと格闘技が盛んな土地なんですかね。

高亀:熊本は部活文化というか、地方は部活が盛んなんですよ。宮本武蔵が山籠もりした場所もあったりと、熊本と武道はきっても切り離せないと思います。

フジワラ:柔術以外に部活的に、熊本の人がやってる格闘技って、たとえば何があるんですか?

高亀:合気道や空手も盛んですね 。

フジワラ:そうなんですね。 あと、やっぱり自然を利用したアクティビティもできそうですね。高亀さんは何かやったりしますか?



高亀:たまに山登りはしますね。熊本市内にも手軽に登れる山があるので。空気がいいので最高です。

フジワラ:ただでさえ空気がいいのに、さらに空気がいいんですね。

高亀:ですね。

フジワラ:正直、私はそこが一番うらやましいですよ。


ちょっと街から離れるとこんな感じ。

高亀:ぼくは熊本市しか住んだことしかないのでわからないですが、自分でも自分の環境は好きです。

フジワラ:都会って、人口も多いから柔術道場って人が集まりやすいじゃないですか。だけど、昨日見た限りTATORUは結構、会員さんも多いし、 ブラジリアン柔術っていうマイナーなスポーツでよくこれだけ集めたなって思いました。

高亀:そうですね。私はTATORUを、どれだけ敷居を下げるかにはこだわっています。 格闘技なんてやったことがない人が興味をもってくれるにはどうすればよいか。それをいつも考えてやっています。

フジワラ:なるほど。私的には、TATORUはやっぱり明るいデザインと、オシャレな空間。そして、人当たりのいいレッスン。これがよかったですね。 ただ一点、クラスが長い!!みんな、よくついていけるな。と思いましたよ。だって2時間半ですよ!?週3で練習している私でも、途中でばてました。

高亀:基本は1時間と1時間半ですよ(笑)

フジワラ:あれ?20時半から23時までやってませんでした?

高亀:あとはオープンマットの時間なのでみんな好きで残っているんです。19時〜20時の1時間コースと20時半〜22時の1時間半コースですね。

フジワラ:あーそうだったんですね。 にしても、ほとんど残ってましたね。深夜まで。

高亀:ほとんど帰らないですもんね(笑)  しゃべったりだらだらスパーしたり。

フジワラ:会員さんてどんな人が多いんですか?

フジワラ:選手志向の人はあまりいなくて趣味やカラダ作り、楽しむために柔術をやっている人が多いです。 今度、道場内でシックスパックチャレンジというのをやろうと思ってるんですよ。シックスパックになったら道衣プレゼントみたいな。シックスパックの基準が曖昧で面白いなと思っています(笑)




フジワラ:そういう企画楽しいですね。 なんか、TATORUの人ってすごい明るい人多いなって思いました。

高亀:ありがとうございます。 ほどよく、くだらなく楽しいのがいいなと思っています。

フジワラ:高亀さん的に、TATORUを今後どんなふうにしていこうと思っていますか?

高亀:強くなるには、ある程度の才能がいるというか、柔術は努力する才能が必要だと思うので、憩いの場にしたいですね 。大人が集う憩いの場。

フジワラ:なるほど。では、最後に熊本ってどんなところか教えてください。




高亀:ほどよく田舎。ほどよく田舎って居心地がはんぱなくいいんです。 あと食い物は美味いと思います。あと震災で崩れちゃったけど熊本城がかっこいいです。昨年姫路城に行きましたけど熊本城の方がかっこいいよ!って思いました(笑)  柔術は素晴らしい競技で何が素晴らしいって色んな楽しみ方があると思います。強くなりたい人、趣味、痩せたい、かっこつけたい、ライフワーク、そういうどの角度からでも楽しめてその人の人生が豊かになれるような道場になりたかとです。


フジワラ:最後にむりやり熊本弁いれてきましたね(笑) いろいろと今回はありがとうございました。

高亀: また遊びにきてください。また朝まで飲みにいきましょう。



フジワラ:押忍。TATORUも熊本も、本当にいいところでした。また必ず行きます!!



熊本でブラジリアン柔術、いやスポーツをするのなら、絶対TATORU(タトル)がオススメ!!

 

岩井洋一に聞きたい事 第三回 〜柔術新聞って何?〜

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術

最終章:柔術新聞って何?


と、ここまで2011年日本、ベリンボロ元年について語っていただいたり、
そもそもベリンボロとは何か?について、結構詳しく教えていただいたと思うんですが
最終章は、「で。柔術新聞って何?」という人の為に色々聞いていきたいと思います。

柔術新聞というのは、国内外のブラジリアン柔術のニュースを扱うブログです。
作者は岩井洋一さんで、昔は「ブス」さんと名乗っておられました。
2011年くらいから、一気に読者が増えたと思うんですが
やはり、当時誰よりも早くモダン柔術をセンセーショナルに扱っていたからではないでしょうか。
また、世界のブラジリアン柔術界の動きを伝えるメディアはほかにもあるんですが
岩井さんは海外での柔術家のゴシップをリアルタイムに伝えるところが
新しかったと思います。それは現在でも柔術新聞速報版という形でtwitter更新されています。

ー藤原
一番印象に残ったのは、ロイドアーヴィン事件の騒動ですね。この事件は簡単に説明すると
アメリカの柔術メガジムオーナーの”ロイドアーヴィン”って人がいるんですが
この人は、いかに無駄な事をせずに柔術強くなるか?みたいなことを追求していた人で
実際に生徒は強い人多かったわけで、あと商売もかなり上手だったみたいで
結構やり手ビジネスマンみたいな感じだったんですが、ある時に生徒がレイプ事件を起こしちゃって
そしたら、ロイドアーヴィン自体にも過去にレイプで逮捕されてたのが発覚して
格闘家なんつっても、人格も鍛えられてるわけじゃねーんだ。とみんなが思った事件ですね。
その一部始終を僕らは、柔術新聞から知ったわけですけど、







ー岩井
アメリカでは、いわゆるカルト教団的なものに対する恐怖にまで感情が発展していましたね。
完全に、イチ道場のゴシップではなくなりました。 それも当然かもしれません。
現役のアダルト茶帯選手が凄惨な事件を起こし、ロイドにも犯歴があり、
更に事件が明るみになった後もカルト的な状況が変わらず、ロイドの態度もほぼ変化なかったことが、
みなに衝撃を与えていました。 事件が婦女暴行ばかりだったので、真面目に柔術をやったり教えたりしている人達の中には、
一時自信を失ってしまった人も多いと聞きます。

ー藤原
コムロック先生のインタビューの時にも話題になりましたが、格闘家って厳しい訓練を乗り越える
から、人格的にも素晴らしい人が多いイメージがありますが、そうじゃない事もありますよね。
間違っている人に対しても強ければ妄信しちゃう弟子もいるわけで、それって本当カルトですね。
その事件を岩井さんが報じなかったら、国内では誰も知らないまんまだったと思いますし、
何よりもアメリカでの柔術の普及度というのが、日本とは桁違いですからね。
岩井さん英語の記事の翻訳上手ですけど、留学などされてたんですか?



ー岩井
もちろんパリに3年、ヘルシンキに5年ほど・・・・
まあウソですよ 受験英語オンリーです笑 Z会のパラグラフ・リーディング法を駆使してますよ。



ー藤原
なんかいい大学出てそうですもんね(後から早稲田と気が付く。)
そして、現在岩井さんは海外からムンジアルトップ選手、
特にミヤオ兄弟を国内に招聘して セミナーを開催したり、
柔術道着を作ったり、グッズを販売したり、国内の大きな試合は 大抵取材に行っていたりと、
もうどこに行っても見かける人になりましたね。


ミヤオ兄弟の胸につけたる柔術新聞パッチ。


近日発売!!柔術新聞オリジナル道着 ROPPONGI

ー岩井
いや、全然見かけないですよ。 なんかオーラの泉に向かって動くだけで、自分でも何やってるのかよく分からないし・・・。
ただ何が何でも、自分のブログやDVD、セミナー等を楽しみにしてくれている人の期待にだけは応えたいですね。
グッズってなんか売りましたっけ?? ガチで覚えてられないんですよね・・・。 老化がヤバイんですお。

ー藤原
ブレスレット。あ、あれは委託販売ですね。


ー岩井
あれは格好良かった。 その後続報を聞かないんですけど笑



ー藤原
柔術がらみのマーチャンダイズはもっといろいろあってほしいですね。
話変えますが、柔術新聞の面白いところは、やっぱり技解説ですよね。
もんのすごい細かく技を分析しているじゃないですか。
あと例えが非常にわかりやすい。どうしてここまで細かく分析して文章に
できるんですか?秘訣を教えてください。

ー岩井
いや、出来てないですよ笑!

ー藤原
いや、例えばセミナーとかDVDの煽りの文章とか読んでても、
問題意識を植え込むのがうまいというか、
セミナーにいけば何が習得できる!というのが非常に明確じゃないですか
あーいうのって、でまかせではかけないと思うんですよね。

ー岩井
それは自分の中で、各選手のムーブを分類化しておくんです。
ものすごく安直に言うと『この選手はナニナニ派』的な。
それをスタイルだけでなく、各ムーブにも適用するんです。
集めたサンプルをデータベース化させる時に、自分なりにタイプ分けするのは、
知識整理にとても役立ちます。
自分なりのラベルが貼ってあると、一瞬で引き出せますからね。
何かが欲しい時は、ラベル見てポンポン引き出すんです。
ただこれは、統計の総量がすくなかったり、タイプ分けの精度が低いと、
ただの偏見・レッテル貼りになってしまいます。

これを防ぐには、ひたすら選手の動きについて勉強する事だと思います。
ルールのある競技ですから、空飛んだり火を吹いたり、あまりに特殊なことやる人はいません。
ある程度決められた事柄に対する、選手のリアクションに習熟すれば、
その選手がどこに優れているかが分かります。
その部分が、我々のような一般人にどう作用するのか、それを考えていくんですね。
あと注意すべきムーブのポイントに関しては、僕はやっぱりその節々でなんか色が見えるんです。
だからそれをそのまま書いてます。
けどこれは僕が正しいという訳ではないので、なんか違ってたら軽く受けながしといて下さい笑

ー藤原
やっぱ勉強してるんですね。私には絶対無理だ!!
しかし、色が見えるっていいなぁ。

岩井さんは柔術界の江原啓之だな。

では、そろそろインタビューも佳境に入ってきたということで
今後の抱負を教えてください。

ー岩井
レーシックやりたいですね。

ー藤原
それを機にオーラが見えなくなったりして・・。
では岩井さん。今回はありがとうございました。

ー岩井

『ごきげんよう。』都内某所より。




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